イナゴは、これから来る食糧問題を解決するかもしれない食材である。

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イナゴは、害虫でもあり益虫でもある。

今のところ、イナゴは害虫だ。それは事実である。稲を食い荒らす点では害虫である。

しかし、イナゴは食料として様々な優れた点がある。大きくは以下の3点だ。

人間と競合しない飼料で成長できる

イナゴは雑草を食べて育つことができる。上記の通り稲も食べてしまうが、何らかの形で稲と切り離し、雑草しかない荒れ地で育てれば、人間が食べることのできない雑草をタンパク質に変えてくれる。

飼料は、イネ科の植物ならなんでも良い。イヌムギでもやっておけばよい。イヌムギはたぶんあなたも見たことがある。この雑草である。
イヌムギ
Creative Commons — Attribution 3.0 Unported — CC BY 3.0

イナゴはこんな雑草で育ってくれるのだ。実際、中国ではイナゴの養殖に成功して成り上がった実業家も居る。雑草で育つからこそできることだ。素晴らしいではないか。

エネルギー生産効率が良い

イナゴは変温動物である。自身の体温を一定に保たない。このため、エネルギー生産効率が良い。

エネルギー生産効率とは、食料を生産するためにどれだけのエネルギーを投入する必要があるか、という概念である。私の遠い記憶では、中学校の社会でほんの少しだけ触れられた気がする。

例えば、牛は1キロカロリーの可食部の肉を作るために、だいたい20キロカロリーの穀物を必要とする。つまり、牛を食う場合、食料を20分の1に減らしてしまっている計算になる。

同様に、豚は1キロカロリーの可食部の肉を作るためにだいたい8キロカロリーの穀物を消費する。鶏は4キロカロリーの穀物を消費する。

牛・豚・鶏は全て恒温動物である。恒温動物は、気温が下がると体温を維持するために体の中でエネルギーを消費する。その分が無駄なのだ。

昆虫類は、可食部1キロカロリーあたり3キロカロリーの飼料があれば育つ。これは牛・豚・鶏よりも優れている。しかも、その飼料は人間と競合しないものが多い。牛・豚・鶏はトウモロコシを消費してしまうが、先ほど書いたようにイナゴは雑草でも育つ。

食えることが広く知られている

そしてイナゴは、食えることが広く知られている。気持ち悪くて食えないという人は多いだろう。しかし、そういう人でも、食う人がいることは知っているはずだ。

どこかの誰かが既にそれを食っていることを知っている、という点は、食料として流通する上で重要である。これがセミならどうだろうか。セミは、昆虫食業界では極めてポピュラーな食材である。しかし、セミを食う人がいることを知っている人はおそらく少ない。それに対してイナゴは、食料として見てもらえる文化が広く人類に根付いている。実際、食用セミはAmazonには売られていない。しかし、イナゴは売られている

以上である。

イナゴは旨い上に食糧問題を解決してくれるかもしれない。人類全体がイナゴ食に少しでもシフトすれば、今なお存在する飢餓状態にある人達へ届く食料はいくらか増えるだろう。是非ともイナゴを食べて頂きたい。

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