イナゴを洗った。次はいよいよ調理だ。
前回は、イナゴを揚げて食べた。それも旨かったが、今回はイナゴを煎ることにした。
煎る、というのも今はあまり使わない言葉かもしれない。煎るとは、油も何も敷かずに熱することだ。熱したフライパンに、油を敷かずにイナゴを投入してしばらく火にかけて熱する。10分くらい。煎ったイナゴは、そのまま食べたり、すりつぶして粉にして調味料として使ったりする。昔の日本の農家ではとてもよくある風習だった。
煎る時、生きたままのイナゴをフライパンに入れても、イナゴは飛び跳ねて逃げてしまう。調理するには何らかの対策が必要だ。その対策はいくつかあるが、主なものは2つだ。
- 寸胴の鍋に蓋を用意し、生きたままのイナゴを放り込んで素早く蓋をして煎る。
- イナゴ袋に入れたまま熱湯をかけて殺し、そのあとフライパンで煎る。
今回は後者を選択した。イナゴ袋のまま熱湯をかける。
熱湯をかける様子を動画で見たい方はこちら:
熱湯を注ぐと、爽やかな草の香りがした。いい香りだな、と思った。そのあとすぐ、命を奪っているのにいい香りとか思っている私を少し恥じた。今回は二回目なので、殺すことに慣れてしまったのかもしれない。
箸でたまにかき混ぜながら煎った。火は中火だ。本当は弱火でじっくりと火を通したかったのだが、ウチのコンロは調子が悪くて、弱火だと火が安定せず、消えてしまうことがあった。だから中火にした。
煎ったイナゴは赤くなる。イナゴの別名、オカエビという名前の由来である。
煎った後のイナゴ。全体的に赤い。火を入れる前は緑色だったのに。
動画で見たい方はこちら。
その1:
その2:
さて、煎った後はそのまま食べてもいいのだが、今回は私の実家の流儀に従いたい。翅と脚を取る。
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